東洋の蔵府【9】 五臓の竅(あな)その一

東洋の蔵府【9】 五臓の竅(あな)その一

人間の五臓はそれぞれに精神を宿し、身体の奥深くにあります。その五臓が外界に開く竅(あな)というものがあります。
人間の竅は全部で九つ、目、耳、鼻、口、二陰(尿道と肛門)となります。
まず目には肝がつながります。肝が血を集めて、目に送ることで目ははっきりと物を見る事ができるわけです。
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東洋の蔵府【8】 五臓とつながる身体

東洋の蔵府【8】 五臓とつながる身体

五臓、つまり肺、心、脾、肝、腎という臓は身体の最も深い部分に存在します。
五臓は身体の様々な部分とつながりがあります。これを身体の表面から順番に説明していきましょう。
まず、身体の一番表面には、皮毛があります。肺は五臓の最も上にあって、天の気、言い方を変えると外気に触れる部分です。
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東洋の蔵府【7】 脳と精神の関係

東洋の蔵府【7】 脳と精神の関係

これまでの話の中で、名前からイメージされる働きと違ったものがあったかと思いますが今日もその一つで「脳」についての話です。
脳と言えば、人間の身体の働きの中枢で、心や自律神経などを調整している部分というのがおおかたの理解かと思います。
東洋医学でその働きの中心を担っているのは、脳ではなく以前に紹介した「心の蔵」になります。
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東洋の蔵府【6】 経絡の役割

東洋の蔵府【6】 経絡の役割

これまでは臓の働き、それから腑の働きを紹介してきました。
今回はそれらを結ぶ経絡の話をしていきます。
経絡というのは、実は経脉(みゃく)と絡脉を合わしたもので、経脉は人体を縦に走り、絡脈はその経脉間を横に走ります。そして絡脉の末端は孫脉と呼ばれます。
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東洋の蔵府【5】 気血の生成(腑の働き)

東洋の蔵府【5】 気血の生成(腑の働き)

東洋の蔵府シリーズ、これまでは肝・心・脾・肺・腎の五臓の働きについてお話ししてきました。
今回は“腑”のお話です。
腑は胃・小腸・大腸・膀胱・三焦・胆の6つがあり、総称して六腑といいます。
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東洋の蔵府【4】 神のお話(心の働き)

東洋の蔵府【4】 神のお話(心の働き)

東洋の臓腑、今回は心についてのお話です。
ここでは、“こころ”ではなく“しん”と読みます。
古典ではちょうとさくらんぼのような絵で表されています。
このさくらんぼの中は血で満たされて赤色を呈し、神を宿していると考えられてきました。
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東洋の蔵府【3】 五蔵の蓋(肺の働き)

東洋の蔵府【3】 五蔵の蓋(肺の働き)

臓腑のお話、今回は肺臓についてです。
東洋医学では肺の別名を“華蓋”(かがい)といいます。
花の形をした内臓のふたという意味です。
古典には、ちょうど花を逆さまにしてふたのように見立てた絵が描かれています。
このかわいらしい名前をもつ肺についてお話していきましょう。
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東洋の蔵府【2】 後天の本(脾の働き)

東洋の蔵府【2】 後天の本(脾の働き)

第2話は脾蔵です。
西洋医学では他の臓器ほど話題になりませんが、東洋医学で“脾”は、体の中心に位置し、大変重要な役割を担っています。
今回はその脾の働きについてお話していきましょう。
脾にはたくさんの働きがありますが、最も大切なものが生命力の補充です。
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