東洋医学密語集 その一 虚と実/内傷と外感

そもそも東洋医学は、陰と陽の太極から成り立つ世界観であります。あらゆる事象をどこまでも陰と陽とに細分化でき、限りがありません。これから説明させていただく用語に関しても、単純に割り切れない多くの意味を内包しており、それを用いる状況によって意味合いが変化するため、すべてをお伝えすることは出来ませんが、皆さんが治療をお受けになる上で役立つのではと思います。

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東洋の蔵府【16】 五蔵と五労 その二

五労とは、字の如く労働のことです。ここでは、五蔵の正気を消耗させる労働のことを言います。今回は脾、肺、腎の「労」についてです。
「久しく坐せば、脾を傷る」と言われています。脾蔵の働きは消化に関することが主となっています。脾蔵と胃は、すり鉢とすり棒のようなもので、この二つがしっかりと飲食物をこなすことで消化がうまくいきます。
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