東洋の蔵府【13】 蔵府の虚(弱り)にも陰陽がある

東洋の蔵府【13】 蔵府の虚(弱り)にも陰陽がある

五蔵に虚(弱り)が生じることで、病が生じるということをこの二回で説明してきました。この五蔵の虚には、大まかに二つあります。それは陰虚と陽虚です。
虚とは“うつろな”というような意味なので不足していると捉えてもらってかまいません。つまり陰の不足と陽の不足があるということです。
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東洋の蔵府【12】 五臓の虚(弱り)その二

東洋の蔵府【12】 五臓の虚(弱り)その二

人間が病になるには、身体の虚(弱り)から始まります。その虚をつくる原因にも様々なものがあり、五蔵によって違いが有ります。
前回は心、肝、脾、についてその原因となることを説明しました。
今日は残りの肺と腎、そして六腑についての話です。
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東洋の蔵府【11】 五臓の虚(弱り)その一

東洋の蔵府【11】 五臓の虚(弱り)その一

五蔵の精気が充実していれば、気候の変化などの自然の気の移り変わりにも身体を対応させていくことができます。
そのような状態であれば、容易に病が発生することはありません。
しかし、五蔵の精気に虚(弱り)がみられるとそこから、陰陽のバランスを崩し、病を引き起こしてしまいます。
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東洋の蔵府【10】 五臓の竅(あな)その二

東洋の蔵府【10】 五臓の竅(あな)その二

前回から引き続いて、五蔵が外界に開く竅(あな)についての話です。その竅は全部で九つあり、目、耳、鼻、口の解説を前回にしました。
残る竅は前陰と後陰(尿道と肛門)です。この二つには腎が深く関わります。
尿の調節に直接関わるのは膀胱です。膀胱は腎が正常に働くことにより生じる火の力を得て、尿を排出していきます。
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東洋の蔵府【9】 五臓の竅(あな)その一

東洋の蔵府【9】 五臓の竅(あな)その一

人間の五臓はそれぞれに精神を宿し、身体の奥深くにあります。その五臓が外界に開く竅(あな)というものがあります。
人間の竅は全部で九つ、目、耳、鼻、口、二陰(尿道と肛門)となります。
まず目には肝がつながります。肝が血を集めて、目に送ることで目ははっきりと物を見る事ができるわけです。
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東洋の蔵府【8】 五臓とつながる身体

東洋の蔵府【8】 五臓とつながる身体

五臓、つまり肺、心、脾、肝、腎という臓は身体の最も深い部分に存在します。
五臓は身体の様々な部分とつながりがあります。これを身体の表面から順番に説明していきましょう。
まず、身体の一番表面には、皮毛があります。肺は五臓の最も上にあって、天の気、言い方を変えると外気に触れる部分です。
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東洋の蔵府【7】 脳と精神の関係

東洋の蔵府【7】 脳と精神の関係

これまでの話の中で、名前からイメージされる働きと違ったものがあったかと思いますが今日もその一つで「脳」についての話です。
脳と言えば、人間の身体の働きの中枢で、心や自律神経などを調整している部分というのがおおかたの理解かと思います。
東洋医学でその働きの中心を担っているのは、脳ではなく以前に紹介した「心の蔵」になります。
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東洋の蔵府【6】 経絡の役割

東洋の蔵府【6】 経絡の役割

これまでは臓の働き、それから腑の働きを紹介してきました。
今回はそれらを結ぶ経絡の話をしていきます。
経絡というのは、実は経脉(みゃく)と絡脉を合わしたもので、経脉は人体を縦に走り、絡脈はその経脉間を横に走ります。そして絡脉の末端は孫脉と呼ばれます。
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東洋の蔵府【5】 気血の生成(腑の働き)

東洋の蔵府【5】 気血の生成(腑の働き)

東洋の蔵府シリーズ、これまでは肝・心・脾・肺・腎の五臓の働きについてお話ししてきました。
今回は“腑”のお話です。
腑は胃・小腸・大腸・膀胱・三焦・胆の6つがあり、総称して六腑といいます。
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東洋の蔵府【4】 神のお話(心の働き)

東洋の蔵府【4】 神のお話(心の働き)

東洋の臓腑、今回は心についてのお話です。
ここでは、“こころ”ではなく“しん”と読みます。
古典ではちょうとさくらんぼのような絵で表されています。
このさくらんぼの中は血で満たされて赤色を呈し、神を宿していると考えられてきました。
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