東洋の蔵府【1】 肝の人(肝の臓について)

東洋の蔵府【1】 肝の人(肝の臓について)

今回は、肝臓についてのお話です。
肝の人というタイトルをつけました。
肝の人はどんな人かと言いますと、集団のリーダーをするような勇ましい気の強い人というのが当てはまるかと思います。
古典には「肝は将軍の官」と書いてあります。
もともと肝臓のパワーが強く、性格や骨格筋肉にも肝臓の特徴がよくあらわれている人のことを、肝の人と呼んでいます。

肝臓が気の変動を起こした場合は、その症状は、頭など上半身に出ることが多いのですが、それは肝臓の持っている性質がそうさせます。
肝臓は、春の気が草木を上へグングン伸びさせるのと同じように、気を伸びやかにさせます。
この作用が、行き過ぎると気が昇ったまま、降りてこなくなってしまいます。
症状としては、上半身に気の停滞が生じてしまいますので、頭痛や高血圧、のぼせというような症状が出てきます。
イライラしている時は、その気を落ち着かせて、おへその下あたりに意識を集中させて気をさげるようにしてください。
昇った気をさげることができます。
そうすることにより、上へ昇った気の停滞を防ぐことが出来ます。