ワクチンの是非

 

 

先日、子宮頸がんワクチンが国内で承認されるとのニュースがありました。ワクチン接種とは感染症の予防に使用されるものです。
感染症とはウイルスなどの感染によって起こる病で、風邪のような発熱性の疾患、ノロウイルスによる胃腸障害、ヘルペスウイルスによる疱疹など全身のあらゆる疾患に感染症は関わっています。
ワクチンの起源は、天然痘に対するものから始まります。天然痘は東洋医学においては痘瘡という名前がついています。
痘瘡にかかると発熱などの症状が出て、いったん治まった後にのう胞が体中に発生します。
それは体内の伏毒であるというのが東洋医学の見解です。その毒が元々少ない人は比較的軽症であったという記載が古典にはあります。
痘瘡は東洋医学も手を焼いた病ですが、痘瘡にかかることで体内の毒が外に出ていったという点では後々の病を防いだとも言えます。
ワクチンのおかげで天然痘は撲滅されました。ですので、それに罹患することはありません。しかし、一方で体内の伏毒を排出する一つの機会を失っているのやもしれません。
天然痘ワクチンは感染症の歴史上、これ以上ない効力を発揮し、多くの命を救うことになりました。
一方でその理論を元にして、ワクチン開発は拡がりをみせ、多種多様のワクチンができることになります。
インフルエンザワクチンなどはご周知のところですし、子宮頸がんのワクチンもそうです。
ワクチンはある特定の病原体の免疫を得ることを目的とします。つまりその病にさえ罹らなければ成功なのです。
数多くのワクチンがありますが、他の病にとっての影響はあるのか、ないのか。どうなのでしょうか。ワクチンの研究開発にそういう視点が入っているのか、いないのか。
みなさんはワクチン接種、どうお考えになりますか。