妙鍼堂で治療に使う打鍼には、実はいろいろな種類があります。
写真の右側は鍼を打つ槌の方です。
我々が良く使う材質は黒檀や紫檀、パドックといった木です。
実際に持ってみると良くわかりますが重さがぜんぜん違います。
また、たたく部分の大きさでも違いが出てきます。
そして、左側は鍼です。
打鍼術が考え出された時代には、腹部に打ち込んでいたと考えられていますが、今は先が丸くなったものを使用します。
鍼の素材には金属を使用することもあります。
銀やアルミニウムなどで作ったりします。
これらをどのように使い分けるのかは、患者さんの腹部の状態で決まります。
腹部の邪気は深い部分に固まっていることもありますし、表面に存在することもあるからです。
この素材の選定に加え、治療には、鍼の打ち方が大切なのですが、打ち方のお話はまた次の機会に。