食べるお茶・擂茶

 

今回は食べるお茶、“擂茶”(れいちゃ)のご紹介です。
擂茶の「擂」とは“研磨する”という意味があり、すり鉢に原材料の豆類・雑穀・緑茶をいれて充分にすり潰し、そこにすり潰した茶葉のお茶を注いで頂きます。
台湾では独特の文化や言語を持つ客家民族がお客をもてなすお茶として知られています。
擂茶の発祥は三国時代と言われています。
三国時代の名将、張飛が率いる軍隊が武陵を進攻している途中、兵隊の間に疫病が蔓延していました。
張飛は地元の人に危害を加えなかったことから、地元の人が擂茶を献上し、一軍を救ったと言われています。
擂茶の基本材料は、生茶・生米・生姜のため、“三生湯”とも呼ばれますが、張飛が「この茶を飲めば三生(三世)までも幸せになれる」と語ったという説もあるそうです。
このように擂茶は、のどの渇きを潤してくれるだけでなく、体のほてりを沈めたり、胃腸などを健やかに保ち、滋養強壮にも一役買っているとされています。
当院でご準備している擂茶は9種類の豆類とごまや麦、杏仁など21種の材料をすり潰した粉末状で、無添加・無着色・無香料です。