初めての方へ

『東洋医学の妙鍼堂』のサイトを訪れていただきありがとうございます。妙鍼堂は伝統的な鍼灸術を用いて、病気治療を行なう治療院です。
このページでは初めて妙鍼堂に来られる方へ、妙鍼堂をできる限りお見せしていきます。
初診希望の方はこのページを読んで理解を深めていただければ幸いです。

 

・伝統鍼灸で治療する理由は
・妙鍼堂の治療方針
・鍼灸治療の広い守備範囲
・東洋医学の優れたところ
・治療に必要な期間の考え方
・病気治療のためのお願い

 

伝統鍼灸で治療する理由は
伝統鍼灸とは、古代中国において発祥した東洋医学の思想、理論を基礎として、歴代の治療家達が継承し、発展させてきた鍼灸治療技術のことを指します。
妙鍼堂がその伝統鍼灸を治療に用いるのは、「病気を治すため」です。
というのも、西洋医学が日本に入ってくる以前は、その伝統鍼灸でもって、人間に起こりうるすべての病気に対応していたという事実があるからです。
そのため、伝統鍼灸にはその時代に培ってきた経験と応用技術が、豊富に存在するわけです。
病気の治療は、理論通りの治療ですべてうまく行くという甘いものではありません。
そこで、伝統鍼灸の豊富な経験則や応用方法が重要になってくるのです。
ですので、鍼灸を用いて「病気を治すため」には、伝統鍼灸の方法を用いるのが一番の早道であると妙鍼堂では考えています。
伝統鍼灸の施術の流れを見る>>

 

妙鍼堂の治療方針
【1】病気の根本をしっかりと把握することで、可能な限り早期の症状緩和につなげる。
病気を治すためにはその根本を探ることが一番の早道です。
そしてそれに対し、とのような治療方法を選択するのかも重要になります。
たとえ治療にある程度の期間を要する身体の状態であったとしても、その期間を最大限に短縮できる方法を常に選択します。
【2】身体の状態や治療の説明などは、患者さんに理解しやすい形を目指す。
病気を起こしている身体の状態や、治療に関する説明を患者さんにきちんと理解していただくことは治療家の義務です。
しかし、東洋医学は一般の生活の中ではあまり触れるものではないため、わかりにくいこともあります。
それを理解しやすい形で説明するようにしていきます。
【3】病気を治すと共に、病気にならない身体にしていくという意識をもった治療を行う。
症状が緩和したその後も、症状を起こさないような身体の土台を作り、症状が起こってしまった場合でも、
自身の力で治ってしまう、もしくは治療をすればすぐ元に戻るといった状態にもっていきます。
現在の病気を治すこと、そして病気知らずの快適な生活を目標として治療を行います。

 

鍼灸治療の広い守備範囲
東洋医学は西洋医学の補完をするものではなく領域を同じくする医学です。
西洋医学の範囲は東洋医学の範囲でもあり、逆もまたそうなのです。
つまりは病気全般において鍼灸治療の守備範囲だということができます。
むしろ、病気全般を診ることができなければ、身体全体を見渡して適切な治療を行うことはできません。
WHO(世界保健機関)によって鍼灸治療が適応する疾患が発表されていますが、それらの疾患に対しては適応というよりも、優れた効果を示すことができるものです。
例をあげると、リウマチ、腰痛、膝痛、慢性胃炎、ぜんそく、月経痛、不妊症、便秘、頭痛、アレルギー性疾患(皮膚炎、鼻炎など)といったものがあります。
詳しくはこちらのページにその疾患の表がありますので、一度ご覧下さい。
これらは鍼灸治療の得意分野だと思ってもらって結構です。
また、それ以外の疾患についても、伝統に裏付けされる東洋医学的診察と適切な鍼灸治療により、充分に効果を発揮するものであると言えますし、難症といえど目を見張ることが起こりえます

 

東洋医学が優れているところ
東洋医学の病理観において、最も重要な部分は、
「身体に正気(せいき)の弱りがなければ、病気にはならない」という考え方です。
そのため、東洋医学では病気を起こしている身体の弱っている部分はどこかということや、
弱らせてしまう原因は何かということに関して事細かく観察し、研究しています。
西洋医学と比較しても、この部分に関しては一足や二足もお先に行っていると言えるでしょう。
そして、鍼灸治療はその正気の弱りを調整することが可能なのです。
現在の病気を起こしているのも正気の弱りであり、未来に起こるかもしれない病気も正気の弱りによって起きます。
つまり鍼灸治療は、現在の病気も未来の病気も、一緒に治してしまう優れた治療なのです。

 

治療に必要な期間の考え方
現在の病気が緩解するまでに要する期間は、身体の状態を正常に保つ働きである「正気」が現段階で、どの程度弱っているかによります。
説明し易いように、正気の状態を0~5の6段階のレベルで分けます。
まず、正気の充実した状態はレベル5で、これは無病の状態です。
正気が少し弱ってレベル4になると、正気の働きを妨げる邪気によって病気を起こします。
この段階では正気の勢力がまだ強いので、数回の治療で症状の緩解が見込めます。
状態によっては一回の治療でほぼ緩解なんていうことも起こりえます。
レベル3では、やや正気の勢いがなくなり、邪気との争いは一進一退になります。
この辺りが臨床上良く見かけるところなのですが、ここは少し期間がかかります。邪気の力を削いでも、正気の力を盛り返していくのに少し時間がかかるからです。
早ければ2ヶ月くらいで症状が和らぎますが、半年以上かかることもある段階です。
レベル2においては、正気の勢いが、邪気に押され気味となり、なかなか治療が進まないという段階です。
前段階では、正気に自ら盛り返す力があったのですが、ここでは邪気に負けてしまっており、鍼灸治療のみで正気に力をつけてやらねばなりません。
ここでは一年や二年といった長期スパンでの治療が必要になりますし、日常生活においても気をつけるべきことを把握しておかないと、すぐにレベルが下がります。
そしてレベル1まで正気が弱ってくると、弱い邪気の妨げにも影響を受けます。最悪、生命の危険を伴うような段階です。
ここまでくると、状況によっては我々の手から離さざるを得ない場合もありますし、一刻も早くレベルを上げていくような集中的治療を要します。
最後、レベル0では、生命を維持することができなくなった状態を指します。
同じ症状が身体に現われているようでも、レベルの違いがあれば治療にかかる時間は変わってきます
また症状の現われ方が激しくても、レベル4くらいの状態もありますし、一見たいしたことが無くても、正気のレベルがたいぶ下がっているということもあります
※説明上、各レベルにおいてある程度の期間を示しましたが、小宇宙である人間の身体のことなので、絶対ではないこと承知ください。

 

病気治療のためのお願い
妙鍼堂は病気治療の場です。皆様がそのことに集中できるように以下の場合には施術をお断りさせていただく場合が有ります。
【1】周りの患者さんに迷惑となる行為をされた場合
いろいろな患者さんがお越しになりますので、病気治療の場の最低限のルールとして理解下さい。
【2】治療を受ける患者としての謙虚さ、一般的な礼節を著しく欠いておられる方
東洋医学、西洋医学関係なく、それらは歴史の上に成り立つものであり、そこには多くの人間の努力があります。
そのおかげで医療を受けられるということに思いをはせれば謙虚にならざるを得ないはずです。
また、礼節とは一般生活においても人間関係を構築するために必要なものです。
病気治療も施術者と患者さんとの共同作業ですので、それが著しく欠けていると、病気治療の妨げとなってしまいます。
皆様にとって快適な環境づくりは妙鍼堂の努力すべきところですが、それにご協力頂ければ、幸いです。