症例9

小児喘息 5才 男児

症状
時々喘息が出る。
普段からも呼吸がしづらそうで元気がない。
五才の男の子の症例になります。
家の付近に大きな道路があり、空気があまりよくないとのことです。
男の子にしてはおとなしい感じのする子です。
脉をとってみますと、弦のようなつっぱった脉になっており、特に右手の上半身を診る部分は、つっぱりがきつくなって気の流れが閉じてしまっています。
そして背中を診ると右の肝兪というツボが膨隆しています。
ここに気の停滞があることが伺えます。
元来、子供は肝気が旺盛でその気が伸び伸びとしているのがいいのですが
このお子さんの場合はそれが抑えられているようです。
治療は古代鍼と呼ばれる刺さない銀の鍼を使いました。
それを上記の右の肝兪にあてると、上半身を中心に汗をぶわっーとかいていきます。
欝滞していた気の発散がみられた証拠です。
子供の気の変化は早く鍼をした途端に上記のような身体の変化がでることがあるのです。
治療後は、脉のつっぱりが緩み、顏色が明るくなって元気が戻ってきていました。